NECは、数m以下の近距離無線通信で、周波数分割多重(FDM)された信号を独自の時分割復調処理することで、従来比約10倍の速度・電力性能を実現する無線技術を開発したと発表した。
同社はこの技術を搭載した無線LSIを試作し、基本動作を実証した。同時に、LSIで受信した電波エネルギーのうち、復調に使われない電波エネルギーを電力に変換、再利用する技術も開発した。
Bluetooth、ZigBeeなどの従来の近距離無線では、静止画や音声コンテンツの授受にその応用が限定されていた。今回開発した技術は、ボタン電池で動作が可能な数mA以下の電力で、動画相当のデータレート(27Mbps)の送受信が可能となる。これにより、市場の拡大が進んでいる娯楽や医療など、人体の周辺で利用する機器の無線通信で、コンテンツの拡大と低環境負荷の両立を実現できるとしている。
高性能の無線技術・無線LSI、NECが開発---従来の10倍の速度・電力性能
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《レスポンス編集部》