家出した妻子を連れ戻してもらうおうと、110番通報

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夫婦ゲンカを原因に家出した妻子を連れ戻す目的で警察に虚偽の通報を行ったとして、神奈川県警は19日、厚木市内に在住する43歳の男を軽犯罪法違反(虚偽犯罪申告)容疑で書類送検した。「誘拐事件」とされたため、神奈川県警だけで警官約900人が捜査に投入されたという。

神奈川県警・厚木署によると、軽犯罪法違反で書類送検された男は今年5月28日の午後7時40分ごろ、「厚木市妻田北付近のコンビニエンスストア駐車場で子供が乗ったままのクルマが盗まれた」と虚偽の内容で110番通報を行った疑いがもたれている。

これを受けた神奈川県警は誘拐や監禁、車両盗難事件として県内に一斉手配。県外逃走の可能性もあるとして、警視庁や山梨・静岡の両県警にも捜索を依頼した。神奈川県内だけでも車両約200台、警官約900人をこの事件の捜査のために投入。県内各所での検問を実施した。

この結果、同日午後9時10分ごろに鎌倉市内を走行するクルマを発見。パトカー4台で周囲を包囲して強制抑止。運転していた36歳の女性に職務質問を実施したところ、女性は「自分のクルマだし、同乗しているのは自分の子供だ」と反論した。

このため、接遇した警官が「誘拐事件の容疑車両として、このクルマが手配されている」ということを伝えると、女性は「夫が自分を連れ戻すために虚偽の通報を行ったのではないか」と話したため、男に確認したところ「夫婦ゲンカが原因で家出した妻子を連れ戻してほしかった」などと虚偽通報を大筋で認めて、謝罪したという。

だが、警察では悪質な事案と判断。厳重注意だけで済ませた場合には再犯の可能性もあるため、軽犯罪法違反で書類送検するという厳しい措置を決めた。

《石田真一》

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