日本精工は23日、低トルク、小型・軽量、高剛性を実現した「低トルク・高剛性シール付き薄肉アンギュラ玉軸受」を開発したと発表した。FA機器で使用される電動アクチュエータや、産業ロボットの高精度化、省エネ化、省スペース化、メンテナンスフリー化に貢献する。2011年度に5億円の売上を目指す。
医療・バイオ分野、光学部品、自動車など幅広い業界で、加工精度の向上や搬送工数の削減など、FA機器の高精度化、効率化のニーズが高まっている。これに伴い、搬送や加工用途のアクチュエータやロボットの関節部は、従来のギヤ駆動に代わって、高精度な位置決めを可能にするDDモータの採用が広がっており、軸受にはより一層の低トルク、高剛性への対応が求められている。
同社は軸受内部仕様を最適設計し、低トルク、低トルク変動を実現したコンパクトで高剛性な省エネアンギュラ玉軸受を開発した。これをDDモータ化が進むロボットの関節部や電動アクチュエータなどに採用することで、FA機器の高精度化、省エネ化、省スペース化、メンテナンスフリー化を実現するとしている。