20日夜から21日未明に掛けての間、北海道函館市内の半径1km圏内で、駐車中のクルマのガラスやドアミラーが破壊される被害が相次いだ。被害台数は約80台。一部には車内を物色された形跡もあり、警察では器物損壊と窃盗の両面から捜査を開始している。
北海道警・函館中央署、函館西署によると、最初の事件が起きたとみられるのは20日の午後7時ごろ。函館市田家町付近にある民家敷地内の駐車場で、駐車していた乗用車のドアミラーが折られているのを所有者が発見、警察に通報した。
警察では器物損壊事件として捜査を開始したが、この場所を含む函館市内の半径約1km圏内で21日未明までに駐車車両をターゲットとした器物損壊事件が相次いで発生、警察が把握しているだけで75台が被害を受けたことがわかった。
一部の被害車両には車内を物色した形跡があり、車内に保管されていた音楽CDなどが盗まれていることも判明。22日未明には函館市石川町付近にある中古車販売店も襲撃され、展示車両19台の窓ガラスが割られる被害も発生している。
団地やマンションなどが被害の中心であることから、警察では一度に複数台の破壊ができる場所を狙っている可能性もあるとして、器物損壊と窃盗の両面から捜査を開始。深夜から未明に掛けての時間帯で市内のパトロールを強化、不審者に対する職務質問の実施を行っていく方針だ。