パイオニアは、北米・欧州・ロシア・オーストラリア市販市場に、新規自社開発ナビゲーション地図データベース・フォーマット「L-FORMAT」を搭載するインダッシュ型メモリーナビゲーションを順次導入すると発表した。
導入するのは『AVIC』シリーズの「U310BT」、「F310BT」、「Z110BT」、「F10BT」など。これらのインダッシュ型カーナビゲーションシステムは、地図データ格納メディアとして内蔵フラッシュメモリーを採用している。モデルの特長にあわせて、新規自社開発ナビゲーション地図データベース・フォーマットのL-FORMATやウェブ連携機能も拡充し、積極的なグローバル展開を推進する。
海外市販カーナビゲーション市場は、ポータブル・ナビゲーションの急速な普及によってナビゲーションへの認知度が高まる一方、急激に低価格化が進んでいる。同社は、2007年に1000ドル程度の普及価格帯向けの多機能ナビゲーション「AVIC-D3」を導入することで、インダッシュ型ナビゲーション市場を開拓してきた。
今年、さらに求めやすい600ドル程度の商品を提案することで、欧米豪市場での自動車需要の小型車シフトに対応、新規需要の取り込みとともにポータブル・ナビゲーションからの買い換えを促進し、インダッシュ型ナビゲーションの本格的な普及拡大を目指す。
さらに、革新的なユーザーインターフェースを搭載し機能・性能共に業界のリファレンスを目指すフラッグシップモデルと、従来機種から機能・性能を向上した中価格帯モデルをあわせて導入することで、ラインアップを充実、多様化する市場の要求に対応する。