日産、米国新車販売は23.1%減…6月実績

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日産、米国新車販売は23.1%減…6月実績
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北米日産は1日、6月の米国新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は5万8298台で、前年同月比は5月の33.1%減から回復し、23.1%のマイナスとなった。

日産ブランドの乗用車系では、主力車種の『アルティマ』が前年同月比33.4%減の1万6350台、『セントラ』が46.6%減の5834台、『ヴァーサ』(日本名:『ティーダ』/『ティーダラティオ』)が、38.3%減の5473台と大幅マイナス。しかし、『マキシマ』が4560台を販売し、前年同月比は71.7%増と3か月連続で驚異的な伸びを見せた。

これは、6月頭まで行っていた特別リースプログラムの効果である。例えば、新車価格3万1205ドル(約302万円)の「3.5S」グレードを3年3か月リース契約すると、月々のリース料は299ドル(約2万9000円)からという手軽さが顧客に受け入れられた。

また、5月5日に米国市場へ初投入された『キューブ』は、6月に2137台を販売。5月の1745台に対して、さらに台数を上乗せした。1万3990ドル(約135万円)からのコストパフォーマンスの高さを、日産はアピールしている。

スポーツカーでは、1月に新型に移行した『370Z』(日本名:『フェアレディZ』)が、前年同月比11.3%増の924台と6か月連続で前年実績をクリア。『GT-R』も150台を販売しており、日産ブランドのスポーツカー人気は根強い。

一方、ライトトラック(SUV/ピックアップトラック/ミニバン)系では、小型SUVの『ローグ』が5933台を販売。前年同月比は1.5%減と、5月の11%増から再びマイナスへ転じた。

ローグ以外では、大型ピックアップトラックの『タイタン』が、前年同月比2.4%増の1290台と久しぶりの前年実績超え。ただし、これは在庫一掃セールの効果と推測できる。日産は次期タイタンについて、クライスラーからOEM供給を受けることになっていたが、フィアットとクライスラーが提携したことにより、その実現は流動的だ。

このほかライトトラック系は、『フロンティア』が15.1%減の2036台、『エクステラ』が3.7%減の1161台、『パスファインダー』が8.1%減の1320台で、5月と比較すると大きく持ち直した。

インフィニティブランドでは、大型SUVの『QX56』が前年同月比28.2%増の550台と久々のプラス。これもタイタンと同様、在庫一掃セール効果と思われる。従来、比較的好調だった『FX』は、前年同月比44.1%減の562台と、大幅な減少。日本には『スカイライン』ブランドから発売される『EX』は、57%減の448台と不振だ。主力の『Gセダン』(日本名:日産スカイライン)は29%減の2714台、『M』(日本名:日産『フーガ』)は44.2%減の682台と、回復は見られない。

日産の今年上半期(1 ‐ 6月)の米国新車販売は、前年同期比33.4%減の34万7744台。好調な立ち上がりを見せている新型キューブが、今年下半期のキーモデルになりそうだ。

《森脇稔》

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