日本自動車連盟(JAF)が2009年6月に出動したロードサービス救援のうち、水があふれた道路(冠水路)を走行した後に故障などのトラブルにあったケースなど、クルマ・バイクの浸水が原因とされる救援依頼は全国で50件にのぼることが明らかになった。
昨年6月の同救援依頼は85件あり、その多くは6月下旬に集中したほか、地域も集中する傾向にあったが、今年は分散した状況だった。今年の6月で最も多かった日は6月18日の9件で、愛知、滋賀、京都、福岡の4府県で救援依頼があった。
記録的な集中豪雨が発生した2008年8月の浸水によるロードサービス救援依頼は1261件だった。2007年8月は113件だったため、救援依頼は10倍以上に増えた。
JAFではドライバーにウェブサイトなどで大雨によるクルマの浸水に注意するよう呼び掛ける方針だ。
大雨・集中豪雨時にクルマの浸水トラブルを防ぐポイント
●大雨・集中豪雨の際はなるべく運転を控える。視界や見通しが悪く危険。無理をしない。
●周囲より低い位置にある道路(地下道、アンダーパスなど)は通らない。
●クルマの保管場所(自宅駐車場など)の状況も確認しておく。
●比較的水深の浅い冠水路(5 - 10cm程度)でも慎重に。落輪の危険性、エンジンルーム等に水が入る恐れ。