【グッドウッド09】ルノーのEV、ヒルクライムに出走

自動車 ニューモデル 新型車
【グッドウッド09】ルノーのEV、ヒルクライムに出走
【グッドウッド09】ルノーのEV、ヒルクライムに出走 全 4 枚 拡大写真

ルノーは3‐5日、英国で開催された「2009グッドウッドフェスティバルオブスピード」において、『カングーBEBOP』がベースの電気自動車、『Z.E.コンセプト』をデモ走行させた。

Z.E.コンセプトは、5月のルノー株主総会で初公開。ルノーが2012年の市販を目指すEVのテストカーだ。モーターは、最大出力60ps、最大トルク19.4kgm。2次電池には、日産やNECが合弁で設立したAESC(オートモーティブ・エレクトリック・サプライ・コーポレーション)製のリチウムイオンバッテリーを採用する。

このリチウムイオンバッテリーは、各4個のセルを持つ合計48モジュールで構成され、蓄電容量は15kWh。ダッシュボード下にレイアウト可能な小型軽量タイプで、室内空間はまったく犠牲にしていない。また、6年間に渡って新品時の性能を維持する高い耐久品質も備えている。

新開発リチウムイオンバッテリーと高性能モーターの組み合わせにより、Z.E.コンセプトは最高速度130km/h(リミッター作動)、最大航続距離100kmの実用性を確保。市販時には最大航続距離160kmを目指す。回生ブレーキも装備された。

充電方法は2種類。ひとつは10Aまたは16A、220Vの一般的なコンセントに接続するもので、充電時間は6‐8時間。家庭やオフィスでの充電を想定している。

もうひとつは、32A、400Vの急速充電タイプで、30分で80%のチャージ能力を持つ。この急速充電用ソケットは「Marechal」と呼ばれ、フロントグリルにレイアウト。日産ルノー連合やドイツのRWEグループなど24社が、世界統一規格として普及を狙っているもので、市販時には20分での充電完了が目標だ。

外観は、淡いブルーメタリックの専用ボディカラーを採用。ヘッドランプ&テールランプは消費電力が少ないLED化された。ルーフにはソーラーパネルを装着。ウインドウはグリーンとなるのが特徴だ。

このZ.E.コンセプトが、グッドウッド恒例の全長1.87kmのヒルクライムに参加。約13万5000人の観衆を前に、静かで力強い走りを披露した。グッドウッドハウスの前では、ジャガー『XJ13』とアストンマーチン『DBR1』との並走も果たし、観衆を沸かしている。

またルノーは、1959年式『ドフィーヌ』と2008年10月のパリモーターショーに出品したコンセプトカー『オンデリオス』も展示し、イベントに華を添えた。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. 「日本版より洒落てる」2026年モデルの米国版トヨタ『カローラ』発表に、日本のファンも注目
  3. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
  4. “プチカスタム”でサマードライブの楽しさをブーストアップ![特選カーアクセサリー名鑑]
  5. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る