大矢アキオ『喰いすぎ注意』…プジョー塩・胡椒挽きのディープな世界

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大矢アキオ『喰いすぎ注意』…プジョー塩・胡椒挽きのディープな世界
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クルマより古い!

近年フランス車好きの台所における標準装備品といえば、「プジョーのソルト&ペッパーミル(塩・胡椒挽き)」だろう。ファンの方には耳タコかもしれないが一応解説しておくと、プジョーのミルの歴史はクルマより古い。

歴史を紐解けば、ジャン-ピエール2世とジャン-フレデリックのプジョー兄弟がフランス東部ドゥ県で製粉工場から鋼製品の工場に転換したのは1810年である。日本なら江戸中期だ。なぜ「鋼製品」なのかといえば、ドイツ国境に近いドゥ県一帯は良質な鉄鉱石が採掘できたからである。

【画像全7枚】

創業当初のプジョーのプロダクトは、カミソリやノコギリの刃だったが、1840年になるとコーヒーミルと胡椒挽きの生産を開始した。プジョーが自転車を生産開始するのは1882年だ。初の自動車をパリ万博に出展するのは1889年まで待たなければならない。

つまりプジョーのミルは、クルマより半世紀近くも古い製品なのである。ちなみにミルの製造は1927年にプジョー社内の機械工作部門に引き継がれ、さらに1990年にはミル部門が独立して今日に至っている。

プジョー製ミルは臼部分が摩滅しないことが自慢だ。したがってプジョーはその部品に関して、不適切な使用によるダメージ以外永久保証を謳っているのは有名な話である。ちなみに臼の材質は、塩用はステンレス、胡椒用は鋼製だ。

プジョーのミルは現在、胡椒用、塩用のほか、ナツメグ用やハーブ用もある。ボディも天然木やアクリル、ステンレス……、とさまざまである。日本に輸入されるラインナップも、ずいぶんバリエーションが増えたので、ご覧になったことのある読者は多いと思う。

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《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

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