【カーナビガイド’09 開発者インタビュー】「メモリーナビの高機能化で差別化図る」…クラリオン スムーナビ NX609

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【カーナビガイド’09 開発者インタビュー】「メモリーナビの高機能化で差別化図る」…クラリオン スムーナビ NX609
【カーナビガイド’09 開発者インタビュー】「メモリーナビの高機能化で差別化図る」…クラリオン スムーナビ NX609 全 19 枚 拡大写真

メモリーをストレージに用い、充実のナビ機能とシンプルで使いやすいUI、そして優れたコストパフォーマンスで幅広い層のユーザーを取り込むことに成功したクラリオン『スムーナビ』。今年はラインナップを3モデル構成に拡充し、ナビ機能・AV機能共にHDDモデルに匹敵するスペックアップを果たした。スムーナビの高機能化戦略の狙いを、商品企画担当の滝沢俊之氏に聞く。

◆“チープなナビ”ではない

----:09年の新ラインナップではスムーナビのラインナップを強化しました。

滝沢:今年はNX209・NX309・NX609の3モデル構成としました。NX209ではDVD再生機能を持たせずにナビ機能とワンセグに特化し、NX309はVRモードを含むDVD再生に対応しています。またNX609は、12セグ/ワンセグチューナーとBluetoothユニットを内蔵させ、プローブ交通情報を考慮したオンライン探索にも対応したスムーナビの最上位機種です。いずれもSDD(シリコン・ディスク・ドライブ)をしておりまして、8GBの容量を持っています。

----:昨年、レスポンスで実施したカーナビに関するアンケートで、「シンプルなAVNに求める機能とは何か」を読者に聞きました。回答結果を見ると、12セグチューナーの標準搭載、通信による交通情報の利用や無料の地図更新などが乗員にランクインしていまして、特にNX609に関してはこれらの機能がほとんど実現されていることに驚きました。

滝沢:ひとことで言えば、今回のスムーナビとりわけNX609については“HDDモデルにより近づける”ことを狙いとしました。 ニーズの高いところ、利用頻度の高いものから機能を盛り込んでいくと、このクラスのナビにもやはり12セグはほしい。特にアフターマーケットでは12セグへのニーズが高いですね。

----:08年は廉価版のAVNに対する要望が高まりつつあるなか、クラリオンは他社に先駆けてメモリータイプの2DIN AVNであるスムーナビを立ち上げました。1年経って更なる廉価を求めるのではなく、より高機能へシフトした理由は?

滝沢:これ以上の廉価というと、やはり機能面やデータ容量といったところで割り切りが必要になってきます。価格に対するニーズと、12セグや通信対応、あるいは市街地図といった実用機能の両立を考えました。例えば609/309については、従来モデルで要望の多かった市街地図を全国1171都市で収録しています。容量も全機種で8GB持たせていますし、309/209でもワンセグチューナーは内蔵しています。

スムーナビは単なる“チープなナビ”ではありません。ナビ/AVともに基本性能をしっかり持たせた上で、地デジに代表されるAV機能や後に述べるオンライン交通情報探索といった付加機能の部分で差別化を図っています。さらに他社のHDDモデルに対してコストパフォーマンスを発揮して、マーケットでの地位を確保するのが狙いです。

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《まとめ・構成 北島友和》

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