【レクサス IS250C 試乗】横展開でFUNなクルマを…水野誠志朗

試乗記 国産車
【レクサス IS250C 試乗】横展開でFUNなクルマを…水野誠志朗
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北米を中心に世界65か国で月1600台を売るというワールドワイドなオープンモデル。クルマ不況の日本では販売目標わずか100台だ。

【画像全5枚】

約20秒で開閉可能な電動・3分割メタルトップは、15個のモーターを使い油圧なしで動くため、静かで、外気温にも左右されず、細かい制御がしやすいという。元々は走行中でも動かせる設計だったと思われるが、残念ながら走行中には作動しない。それでも開閉操作はDレンジのままでき、ほんのちょっとなら動くこともできる。開閉を「シフトレバー位置連動」、「ブレーキペダル連動」としなかった開発スタッフの主張が感じられる部分だ。

また開発スタッフは「若い夫婦に子供連れで乗ってもらい、子供をクルマ好きに育てて欲しい」という。四座のハードトップだし、サイズも手頃、最小回転半径5.1mと小回りも効くので、ファミリーでも十分実用車になり得る。その上、この一台で普通のセダンにはないクルマの楽しさ、ブランド的満足感、日本車ゆえの安心感を得られるはずだから、悪くない選択肢となるはず。500万円という価格も一家に一台であるなら、庶民を自負する人にもけして手が届かない金額ではないだろう。

2.5リットル直噴V6「4GR-FSE」(215ps、26.5kgm)と6ATの組み合わせは、3.5リットルの「2GR」系に比べると、パワーという点では劣るが、滑らかさや上質感ではむしろ好感度が高い。乗り心地も非常によく、車重が増えたこと、またシャシー全体がマイルドであることから、セダンのISよりも全体の優雅さは上にすら思えるほどだ。

トヨタではなくレクサスブランドではあるが、IS250Cは意欲的でエモーショナルでFUNなクルマになっている。トヨタにはこの電動オープン技術を横展開して、クラウンコンバーチブルとか、ヴィッツカブリオ、それにプリウスカブリオとか、そんなFUNなクルマを作って欲しいもの。今後、クルマ好きの豊田新社長のもとで、クルマ好きがニヤリとできるクルマが作られること期待したい。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★

水野誠志朗|自動車ライター
97年に新車試乗記を中心とするウェブマガジン「MOTOR DAYS」を立ち上げ、以来毎週試乗記をアップし、現在550台を超える試乗記を公開。「クルマはやがてはロボットになる」として、走りだけでなく利便性・安全・エコの面から新たなクルマのあり方を提言している。名古屋市在住。

《水野誠志朗@DAYS》

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