岐阜県内の名神高速道路・養老サービスエリア(SA)で乗用車が暴走、クルマを運転していた男性と同乗の女性が死亡、4人が重軽傷を負った。男性は心筋梗塞を起こし、アクセルを踏み込んだまま意識を失ったようだ。
岐阜県警・高速隊によると、事故が起きたのは19日の午後6時15分ごろ。養老町橋爪付近にある名神高速道路上り線・養老SAで、駐車スペースを走行していた乗用車が急加速、そのままSA内のガソリンスタンドに突っ込んだ。乗用車は給油のために停車していた軽乗用車に衝突、さらに給油機1台を押し倒し、ようやく停止した。
2台のクルマは大破。乗用車を運転していた76歳の男性と、後部座席に同乗していた70歳の女性が死亡、45歳の女性が軽傷。被衝突側の軽乗用車を運転していた35歳の女性と、同乗していた10歳の女児が打撲などの軽傷。倒れた給油機の下敷きになった29歳のガソリンスタンド従業員の男性が骨折などの重傷を負った。
暴走した乗用車を運転していた男性は意識不明のまま病院に収容され、約3時間後に死亡しているが、死因は心筋梗塞だったとみられている。警察では運転中に発作を起こし、アクセルを踏み込んだまま意識を失ったことが事故につながったとみて、さらに調べを進めている。