タクシー強盗の少年に無期刑 更生の可能性はあるが悪質な犯行

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昨年12月、兵庫県稲美町内でタクシー運転手の男性を刺殺、売上金などの現金を強奪したとして、強盗殺人などの罪に問われていた19歳の少年に対する判決公判が22日、神戸地裁姫路支部で行われた。裁判長は「冷酷残忍な犯行」と、被告の少年に無期懲役を命じている。

問題の事件は2008年12月29日の午前3時15分ごろ発生した。稲美町六分一付近にある公園の駐車場で、54歳の男性タクシー運転手が刃物で刺され、売上金約5000円を奪われた。男性は出血性ショックなどが原因で死亡した。

警察は強盗殺人事件として捜査を開始。死亡した男性が勤務するタクシー会社に対して配車依頼を行った携帯電話を特定。この電話を契約する19歳の少年が容疑に関与したものと断定し、今年2月に同容疑で逮捕。検察も同罪で起訴している。

22日に開かれた判決公判で、神戸地裁姫路支部の五十嵐常之裁判長は「被告は遊興費を得る目的で犯行に及んだ」と認定。弁護側は「被告の年齢を考慮すると、更生の可能性が高い」と情状酌量を求めていたが、裁判長は「被告は無防備な被害者に対し、背後から何度も刃物を突き刺し、車外に追いかけてさらに刺した。冷酷残忍な犯行であり、年齢からも更生の可能性はあるが、裁判所が重視すべきなのは被告の行為と、その責任である」とこれを退け、被告に対して無期懲役の判決を言い渡した。

《石田真一》

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