酒気帯び状態にもかかわらず自らクルマを運転し、警察署を訪問したとして、佐賀県警は22日、佐賀県唐津市内に在住する51歳の男を飲酒運転の現行犯で逮捕した。男は「暴力団員に脅された」として、被害申告のために警察署に向かったという。
佐賀県警・唐津署によると、逮捕された男は22日の午後4時ごろ、唐津市二タ子3丁目付近にある同署まで乗用車を飲酒運転した疑いがもたれている。アルコール検知では、呼気1リットルあたり0.7ミリグラムの高濃度アルコール分を検出している。
男は同日の午後3時30分ごろ、「暴力団員に脅されているので助けてほしい。今から相談に行く」という内容の電話を同署の総合受付宛に掛けてきた。
応対した同署員は男が泥酔状態であることを会話から察知。「クルマで行く」という男に対して「酔っているなら運転してはダメだ」などと注意した。男は電話を切ったが、その約10分後にクルマを運転して署を訪れたようだ。
調べに対して男は飲酒の事実を認め、「自宅で焼酎をコップ2杯ほど飲んだ」などと供述しているという。電話で申告していた暴力団員からの被害は真偽がはっきりしておらず、警察では男の酔いが醒めてから、改めて事情を聞くとしている。