東燃ゼネラル石油は、2009年6月中間期の連結業績見通しを下方修正した。
売上高は1兆1500億円を見込んでいたが9646億4500万円にとどまる見通し。
3月下旬以降、原油価格は上昇に転じ、6月のFOBスポット平均価格は1バレルあたり69.41ドルと、同社が前回予想に用いた1月末時点に比べて25ドル上昇した。同社のコスト認識方法は、業界他社で一般的に採用されている方法(到着ベース)と異なり、会計上の原油調達コストを原油の積荷時点で認識するため、4 - 6月の原油価格の上昇がそのまま4 - 6月の業績に反映された。このコスト認識時点の違いによる会計上のマイナスの影響は、特に4 - 6月の業績に顕著で、到着ベースの認識方法を採用した場合と比べ、約330億円にのぼったと推測される。
このため、営業損益は60億円の黒字を見込んでいたが108億6100万円の赤字となる見通し。経常損益も60億円の黒字から106億8100万円の赤字に下方修正した。
中間期損益は40億円の黒字予想から64億2300万円の赤字となる見込み。