[ホンダデザイン総括]セダンの新しい骨格…『Next』

自動車 ニューモデル 新型車
[ホンダデザイン総括]セダンの新しい骨格…『Next』
[ホンダデザイン総括]セダンの新しい骨格…『Next』 全 17 枚 拡大写真

ホンダは現在、セダンの新しい骨格を提案している。本田技術研究所、常務取締役兼四輪R&Dセンターデザイン開発室室長の海老澤伸樹氏はその特徴を2つ挙げている。

そもそもは、2002年に社内で先行検討した、次のセダンの骨格を作ろうという『Next』プロジェクトだという。

「セダンは普通3Boxでないとセダンに見えないので、非常に難しいデザインを要求されるわけです。基本的にはロングホイールベースにして、キャビンを前進させてMM(Man Maximum Mech. Minimum)を極めるようにやっていきたいということです」

もうひとつは“台形骨格”からの脱却だ。従来は、横に並ぶ乗員を車体中側(センターコンソール側)に配置することで、クルマの横断面を台形にして安定感を表験していた。

「Nextではサイドウインドウを立て、人を離しました。中をとにかく広くしよう、そして中の広い空間が外観に現れているという考え方です。それが新しい骨格にならないか、というのがNextのモノフォルムです」

「このNextの骨格が2005年の『シビック』などで量産化されました。さらにNextをベースに、(エンジンがないので)フロント部分でキャビンとボンネットが融合したような格好で進化させた骨格が、05年の東京モーターショーに出した『FCX』となるのです」

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ワゴンは“古くて新しい”…今、面白い車とは?
  2. ゴミ回収箱に人が入ることは予見不能
  3. 「戻せばOK」は通用しない! 現代チューニングの合法ルールとは~カスタムHOW TO~
  4. ホンダ『モンキー』イベントに過去最高の550台超が集結!「自腹」でも続ける「二輪文化継承」への思い
  5. ハーレーダビッドソン、横浜で交通安全パレード開催へ 先頭ライダーは魔裟斗
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. AI導入の現状と未来、開発にどう活かすか? エンジニアの声は?…TE Connectivityの独自リポートから見えてきたもの
  2. トヨタ「GRファクトリー」の意味…モータースポーツのクルマづくりを生産現場で実現【池田直渡の着眼大局】
  3. 住友ゴム、タイヤ製造に水素活用…年間1000トンのCO2削減へ
  4. EVシフトの大減速、COP消滅の危機…2024年を振り返りこの先を考える 【池田直渡の着眼大局】
  5. 【学生向け】人とくるまのテクノロジー展 2025 学生向けブース訪問ツアーを開催…トヨタ、ホンダ、矢崎総業、マーレのブースを訪問
ランキングをもっと見る