【日産 スカイライン クロスオーバー 発表】ニュアンスで伝われば

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【日産 スカイライン クロスオーバー 発表】ニュアンスで伝われば
【日産 スカイライン クロスオーバー 発表】ニュアンスで伝われば 全 5 枚 拡大写真

日産『スカイラインクロスオーバー』のインテリアには非常に凝った個所がいくつもある。たとえばダッシュボードの、助手席の前の部分。ここはパッド入りのスラッシュ成形になっている。

【画像全5枚】

スラッシュ成形とは、熱可塑性樹脂の成形方法の一つ。熱した金型(雌型)にパウダー状の樹脂を流し込み、溶解し金型に付着した分が製品となる。いっぽうプラモデルの部品のように、二つの金型(雄型/雌型)の間にあらかじめ加熱して柔らかくなった樹脂を注入するのがインジェクション成形。造形の精度やコストによって使い分けるが、スラッシュ成形は、自動車ではインテリアのトリムに採用されることが多い。

「樹脂の固いものであれば、このような縦のラインの入ったデザインはいくらでもできます。しかしこの製法の場合での繊細な溝の表現はかなり難しい要求でした。当初、業者にサンプルを作ってもらったのですが、その頃のはとても目も当てられませんでした」と、当時を振り返るのはデザイン本部プロダクトデザイン部田中専治さん。

「ただ何度も論議をしながらアイディアを出してもらった結果、型に特殊な加工を施してもらってやっと完成しました。それでも溝の最後の消え方の部分に皺がよったりして、そのあたりのチューニングに最後まで苦労しました」という。

「データを作っていたころは、これいつ止めるのかと上司にいわれていました。しかし止めるのはいつでも出来るからもうしばらくやらせてくださいといって最後までやりとおしました」

「デザインテーマは明快に表現できるように気を使いました。だた、それが説明的にならないように気を付けています。結局、ニュアンスで伝わらないと高級感にはつながらないと考えていますから」

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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