気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。
2009年8月19日付
●トヨタ、667万台に上方修正、09年度生産計画(読売・8面)
●サーチャージ10月から復活、全日空(読売・8面)
●日産本社、横浜に帰郷、41年ぶり(朝日・10面)
●レクサスHVにハッチバック車、トヨタ、来年発売(朝日・10面)
●レクサスHV快走、受注1カ月で1万台(毎日・9面)
●新型インフル、空気清浄機で除去、三洋電機、感染力抑制成功(毎日・9面)
●自動車関連業界、ドライブ講習や車検、エコサービスが花盛り(産経・16面)
●カローラ、カナダで生産、トヨタ、北米体制再編へ(東京・8面)
●ハイブリッド車用電池、トヨタ、三洋から調達、11年めど年1万台分、増産へ購入先拡大(日経・1面)
●ベトナム、自動車販売26%増、7月、消費刺激策が奏功(日経・9面)
ひとくちコメント
ハイブリッド車などのエコカーの基幹部品である「電池」の調達を巡り、新たな提携の動きが出てきた。きょうの日経によると、トヨタ自動車が三洋電機からも2011年をめどにハイブリッド車用のリチウムイオン電池の調達先を始める、と報じている。
トヨタは現在、パナソニックEVエナジーで電池の全量を生産しているが、新型『プリウス』をはじめ、先月発売したレクサスのハイブリッド専用車『HS250h』も国内受注台数がすでに1万台(月間目標500台)に達するなど、需要が急拡大しているため、供給が不足し始めているという。
このため、新たな調達先として、三洋電機などを念頭に置いて交渉を進めてきたとされる。三洋は、ホンダと米フォードモーターにニッケル水素電池を供給。独VWにリチウムイオン電池の供給を開始するなど、有望市場の「電池」事業に経営資源を集中させて収益の拡大を狙っている。
一時“死に体”といわれた三洋はパナソニックが子会社化する予定だが、ホンダに次いでトヨタにも供給することが正式に決まれば、企業価値は再評価されて一気に息を吹き返す可能性もある。