伝統あるスパ・フランコルシャンでのベルギーGPを制し、自身とチームにとって今季初優勝を達成したキミ・ライコネン。ベストのマシンではない中で、実に16か月ぶりの美酒を味わい、アイスマンと呼ばれるクールなライコネンの目には涙も見られた。
「僕らにとって苦しいシーズンになっている。開幕戦からトップチームに遅れを取っていたからね。バルセロナでは大きくステップアップできたが、それもまだ充分ではない。これだけ久しぶりに勝てただけにうれしさも大きい。とにかく今年は一つでもいいから勝ちたかった」
「勝利を手に入れるためには努力が必要だったことは間違いない。ラップタイム的に最速ではなかったが、なんとかライバルを抑えることができた。残りのシーズンが楽しみだよ」とライコネン。
この10ポイントでライコネンは、ドライバーズチャンピオンシップでもルイス・ハミルトン(マクラーレン)やニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ)を抜きトップ5入りしている。