米軍、アフガニスタンに空飛ぶ車を派遣か?

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米軍、アフガニスタンに空飛ぶ車を派遣か?
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米国のモラーインターナショナル社は8月27日、開発中の空陸両用車、『スカイカー』を米陸軍にプレゼンテーションしたことを明らかにした。米軍はアフガニスタンでの使用を前提に、スカイカーの導入を検討しているという。

Mollerインターナショナル社は、軽飛行機の製造メーカー。すでに2名乗りの軽飛行機、『Neuere』を発売している。スカイカーはNeuereのノウハウを生かして開発された4名乗りの「空飛ぶ自動車」である。

パワーユニットは独自設計した「ローターパワー」と呼ぶロータリーエンジン。燃料はエタノールに対応しており、優れたパワーとエミッション性能を発揮するという。

ところで、米軍は2007年、GMのハマー『H1』のベースとなった装甲車、「ハンビー」に代えて、イラクやアフガニスタンに、「MRAP」(耐地雷待ち伏せ防護車)と呼ばれる新型装甲車を投入。しかし、この装甲車も万全ではなく、2008年にイラクで路肩爆弾が爆発し、搭乗中の米兵が死亡する事件が起きている。Mollerインターナショナル社は、「兵士のリスクを減らすためにも、米軍は緊急避難能力の高いスカイカーを導入すべき」と力説する。

Mollerインターナショナル社は、すでに米軍内に太いパイプを構築しているようだ。米軍のジェームズ・トーマス大佐は、「アフガニスタンの道路状況の悪い場所では、MRAPが本来の能力を発揮していないケースも見受けられる」と指摘。さらに「コストも安く、安全性の高いスカイカーなら、MRAPに代わる兵士の移動手段となり得る」と、米軍のスカイカー導入を側面支援する。

また、ラリー・ハーマン大佐も「空と陸の両方を移動できるスカイカーなら、米軍の機動力は大幅に高まる。米軍が世界で最初にこの画期的なテクノロジーを採用する軍隊となることを望む」と、最高の広報マンのようなコメントを残している。

果たして、オバマ大統領、この空飛ぶ車の米軍導入計画にサインするか!?

《森脇稔》

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