選挙後の「高速道路無料化」はダメなの?

モータースポーツ/エンタメ 出版物

週刊誌の報道は投票後の分析記事が増えてきた。政治実績の少ない人が多く当選したせいか、この人の当選でこうなる、という政策・政局関連の記事は相対的に少ない。高速道路通行料無料化をはじめ、自動車関連の記事はさらに少ない。

『AERA』(9月14日号、朝日新聞出版)は「平野官房長官狙う霞が関」で、民主党は無駄遣い撲滅として国土交通省をやり玉にあげるとみる。国交省の事務次官は鳩山民主党代表に面談できないそうだ。

さらに「『民主不況』が日本を襲う」と、警鐘を鳴らす。曰く、高速道路無料化は景気を後退させる、格差是正で皆が等しく貧しくなる、景気回復の財源がない、増税は成長に反する、国内の労働機会がなくなる……。

『週刊朝日』(9月18日号。朝日新聞出版)の「民主党政権1年後のニッポン」も、暫定税率の廃止や高速道路の無料化で、あらたな事業(公共工事)はほとんどなくなると予想。「民主党政権6つの死角」でも、「公共事業費ゼロもあり得る」とする。

選挙前後で民主党のマニフェストが変わったわけでもないのに、媒体論調の風向きが変わった。『週刊朝日』が同じ号で「本誌『当落予測』が的中したわけ」と記事にしたように、民主党の勝利と今後の動向は、選挙前から予想できていたはずだ。これでは選挙前の報道はミスリードだ。

もっともメディアの使命には「体制のチェック」があるから、政権が変わればこれでいいのかもしれない。

《高木啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』が日本導入…6月の新型車ランキング
  2. トランプ関税に「ジタバタしない」姿勢のトヨタも、米国市場で7月1日から値上げ[新聞ウォッチ]
  3. 【ダイハツ ムーヴ 新型試乗】「カッコよさ」盛り込んだ軽ハイトワゴンの逆襲…中村孝仁
  4. 雨天・高速走行時の浮き上がりを防ぐ! ダイハツ『エッセ』など4車種用「スポーツエアロワイパーブレード」を発売
  5. 「クラシックmini」がレストモッドで蘇る! 限定生産で約1490万円から
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る