【フランクフルトモーターショー09】アストンマーチン ラピード…華麗なる4ドアスポーツ

自動車 ニューモデル モーターショー
【フランクフルトモーターショー09】アストンマーチン ラピード…華麗なる4ドアスポーツ
【フランクフルトモーターショー09】アストンマーチン ラピード…華麗なる4ドアスポーツ 全 12 枚 拡大写真

アストンマーチンは15日、新型車『ラピード』(RAPIDE)を発表した。6.0リットルV12(477ps、61.2kgm)をフロントに搭載したエレガントな4ドアスポーツカーだ。

アストンマーチンがラピードの名前を最初に冠したモデルを発表したのは、1961年。『DB4』をベースにした4ドアモデル、『ラゴンダラピード』がそのモデルだ。しかし、わずか4年で生産中止に追い込まれた。

アストンマーチンは2006年1月のデトロイトモーターショーで、今度は『ラピードコンセプト』を披露。今回発表されたラピードは、その市販バージョンである。

新型ラピードは、アストンマーチンにとって久しぶりの4ドア車。『V8ヴァンテージ』や『DBS』などと同様に、ひと目でアストンマーチンとわかるアイデンティティを維持しながら、伸びやかなフォルムを持つ4ドアスポーツを完成させた。

ボディサイズは全長5019×全幅2140×全高1360mm。ポルシェ『パナメーラ』(全長4970×全幅1930×全高1417mm)よりも、49mm長く、210mmワイド、57mm低い。

独立4シーターのキャビンは、レザーやウッドなど最上の素材を厳選。バング&オルフセン製オーディオや後席用のツインDVDスクリーンなどを装備し、快適な移動空間に仕上げられた。トランクは大人4名に充分な301リットルの容量を確保。ボタン操作で簡単にリアシートバックが前倒しでき、トランク容量は750リットルに拡大する。

エンジンは『DB9』と基本的に共通の5935ccのV12で、フロントミッドシップに搭載。最大出力477ps/6000rpm、最大トルク61.2kgm/5000rpmを発生する。トランスミッションは「タッチトロニック2」と呼ばれる6速ATで、パドルシフトが組み込まれた。0 ‐ 100km/h加速5.3秒、最高速303km/hとパフォーマンスは1級だ。

エンジンはアストンマーチンの職人により、1基1基ハンドメイドで生産。車両の最終組み立ては、オーストリア・マグナシュタイア社のグラーツ工場に委託される。

新型ラピードは、2010年初頭からデリバリー開始予定。ポルシェパナメーラなどと競合する。アストンマーチンは「新型ラピードは世界で最もエレガントで機能的、ラグジュアリーな4ドアスポーツカー」と自信を見せる。高級4ドアスポーツカーの販売競争が激化しそうな気配だ。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スバル『フォレスター』に早くも「理想の姿」と話題の特別仕様、「最初から出してよ!」の声も
  2. 【フィアット 600ハイブリッド 新型試乗】意外にもBEV版よりスムースで快適! 価格にも「親近感」…島崎七生人
  3. 航続262kmの新型電動バイクが約10万円から、ビンファストが2モデル発表
  4. 新型EVセダン『マツダ6e』、カーフェスト2025で英国一般初公開へ
  5. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
  3. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
ランキングをもっと見る