キアは14日、『シード』(Cee'd)のマイナーチェンジモデルを発表した。欧州Cセグメントの人気車種が、フェイスリフトを受け、商品力を引き上げている。
シードは2006年10月のパリモーターショーで、コンセプトカーを初公開。同年末、市販バージョンが欧州市場へ投入された。ヒュンダイ『エラントラ』のプラットホームを利用した欧州専用の5ドアハッチバック&ステーションワゴンで、累計販売台数は23万台を突破。欧州では、キアの最量販車種に君臨している。2008年1月には、3ドアハッチバックの『プロシード』が追加された。
デビューから約3年を経てのマイナーチェンジは、フロントのフェイスリフトが中心。バンパー、ボンネット、グリル、ヘッドランプなど、大がかりな変更を実施し、キアの新しいファミリーフェイスを構築した。
インテリアは、センターコンソールのデザインを変更。オーディオはBluetooth対応にグレードアップした。NVH対策にも取り組んでいる。
エンジンはすべて直4で、ガソリンが1.4/1.6/2.0リットル、ディーゼルが1.6/2.0リットル。1.6リットル直4ディーゼル(90ps)は新開発ユニットで、CO2排出量110g/kmを実現。全車がアイドリングストップ機能を導入し、平均5%の燃費改善を果たしている。
改良を受けたシードは、2010年初頭から販売がスタート。キアは欧州Cセグメントで、攻勢を強める構えだ。