【フランクフルトモーターショー09】ポルシェ、EVスポーツカー開発を正式発表

自動車 ニューモデル モーターショー
【フランクフルトモーターショー09】ポルシェ、EVスポーツカー開発を正式発表
【フランクフルトモーターショー09】ポルシェ、EVスポーツカー開発を正式発表 全 1 枚 拡大写真

ポルシェのミハエル・マハト新CEOは15日、フランクフルトモーターショーのプレスカンファレンスで、EVスポーツカーの開発を正式に宣言した。

ポルシェに関しては昨年11月、複数のメディアが「米国テスラ社の『テスラロードスター』を研究開発用にオーダーした」と報じ、電気自動車の本格研究に着手した証と話題になった。

テスラロードスターは、ロータス『エリーゼ』をベースに開発したスポーツカーで、最大の特徴は電気モーターのみで走行するEVスポーツという点だ。

ミッドシップに置かれる強力なモーターは、最大出力250ps、最大トルク38.2kgmを発生。軽量なエリーゼをベースにしたことで、車重は1220kgに抑えられ、0 ‐ 96km/h加速3.9秒、最高速200km/h(リミッター作動)の性能を発揮する。ポルシェが興味を示すのも無理はない。

2次電池はリチウムイオンバッテリーで、急速チャージャーを使えば約3.5時間で充電可能。最大航続距離は393kmを確保した。テスラロードスターは米国での販売価格が12万8500ドル(約1175万円)からとポルシェと重なる価格帯。すでに700台が納車されている。

ポルシェのミハエル・マハト新CEOは、フランクフルトモーターショーのプレスカンファレンスにおいて、「ポルシェは将来、EVスポーツカーをラインナップすべきと考えています」と説明。さらに「そのためには現在のガソリンエンジンのスポーツカーと同等のパフォーマンスと航続距離の実現が必要です」と語った。

EVの大きなネックのひとつが、その航続距離の短さだろう。テスラロードスターの約400kmでは、ポルシェはまだ足りないと考えているようだ。マハト新CEO は「バッテリーを中心に、ポルシェ基準に見合うEVスポーツカーの研究開発を進めています」と、力強く宣言した。

気になるのはポルシェのどのモデルがEV化されるかという点。ポルシェはすでに『カイエン』と『パナメーラ』のハイブリッドを2010 - 11年に発売することを明らかにしている。となると、やはりポルシェの代表車種『911』が、EV第1号ということになるのだろうか。

今年のフランクフルトモーターショーでは、ダイムラーがメルセデスベンツ『SLS AMG』のEV仕様を、アウディが『R8』ベースのEV仕様を開発していることを公表した。果たして、ポルシェのEVの正体は!?

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 朝までこの恐怖に耐えられるか?…三和交通タクシーでいく心霊スポットツアー2025【夏休み】
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る