三菱重工、米にガスタービン工場を新設…大幅な需要増

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三菱重工業は、米国にガスタービン工場を新設する。最初のステップとして2010年稼動を目指してガスタービンの主要部品である燃焼器の生産工場を新設、その後市場動向を見極めながらガスタービン本体の製造・サービス工場へ展開していく計画だ。

ガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備の大幅な需要増が見込める北米で、製造・サービス拠点を確保することが狙い。同社全体のガスタービン生産能力を年間50基に引き上げる。

新工場は、同社の子会社で原動機事業の米国拠点であるミツビシ・パワー・システムズ・アメリカ(MPSA)が、建設・運営する。敷地はジョージア州サバンナ近郊に約40万平方mの敷地を確保した。

燃焼器工場は年内に着工し、ガスタービン主力製造拠点である高砂製作所(兵庫県高砂市)と同様の専用ラインを設け、溶接組み立て・加工・コーティングの一貫生産を手掛ける。GTCCはガスタービン発電と、その排熱利用による蒸気タービン発電を複合した発電方式で、効率が高く環境保全にも貢献する。同社はGTCC発電設備の普及拡大、世界シェア30%以上を目指し、ガスタービン本体50基体制の構築を掲げている。現状の生産能力は年間36基。

米国工場は同計画の実現を担う戦略的拠点として、2011年以降、市況の伸びに応じ、ガスタービンの中核部品製造と本体の組み立てに加え、ガスタービン、蒸気タービンのローターやバルブ、その他の大物部品について、補修から改良まで幅広いサービス体制を段階的に整備する。

《レスポンス編集部》

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