強度1470MPaの鋼管量産加工技術、住友金属グループが開発

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3DQ量産加工技術による部材(資料画像)
3DQ量産加工技術による部材(資料画像) 全 1 枚 拡大写真

住友金属工業、住友鋼管は13日、世界で初めて、鋼管を素材として1470MPa(メガパスカル)以上の強度を持つ自動車部品を成形可能な「3次元熱間曲げ焼き入れ量産加工技術(3DQ)」を開発したと発表した。

この技術は、鉄系閉断面構造部材の究極の超ハイテン化技術で、この技術を適用することで、従来と比較して30 - 50%の部材軽量化と大幅な衝突安全性が可能となり、将来のスペースフレーム車体構造につながる技術として期待されるとしている。

今回の技術は本技術は、車体の主要部材である閉断面構造部材を超ハイテン化し、さらに任意形状(3次元形状)の部材を製造できる量産加工技術という2つの相反するニーズに対応する技術として開発した。
 
この技術は、鋼管を素材とした1470MPa以上の強度を持つ閉断面構造の自動車部品を成形可能とする量産加工技術。従来技術で実現可能な強度は最高でハイテン980MPaクラスで、今回世界で初めて1470MPaクラスの強度を実現した。
 
鋼管を局部的に加熱しながら水冷によって焼入れしつつ、同時に可動ローラダイスにより曲げモーメントを与えることで曲げ加工を行い、複雑な形状をした閉断面構造部材を一工程で製造することが可能としている。

《レスポンス編集部》

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