【ATTT09】アワード最優秀賞はホンダ インターナビ

自動車 テクノロジー ITS
ATTT選考委員長の慶應義塾大学政策・メディア研究科特別招聘教授の夏野剛氏
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20日、国際自動車通信技術展(ATTT)の開催に合わせて創設されたATTTアワード(自動車通信技術賞)の表彰式が行われた。最優秀賞を獲得したのは、ホンダの「インターナビ」。

ATTTアワードは自動車業界と通信業界の融合によって開発され、提供された商品やサービスの中で、特に社会的な意義の大きさや利便の向上につながったものを4つの部門に分けて表彰する。

インターナビへの最優秀賞の授賞理由として、選考委員会は「自動車におけるテレマティクスサービスの草分けとして『クルマの情報性能』というぶれない基軸で着実に進化。国内外におけるテレマティクス/ITSの発展において大きな影響を与えて、クルマ×ICTのもっとも優れたケーススタディになった」と評価した。

この他の部門優秀賞と選考委員会からのコメント要旨は以下の通り。

■先進安全・環境技術部門

ボルボ・カーズ・ジャパン「シティ・セーフティ(低速用衝突回避・軽減オートブレーキシステム)」……オプション装備ではなく標準搭載として本技術の普及に大きく貢献するとともに、またボルボ社が「全世界標準搭載」にこだわって、日本の関係省庁と粘り強い導入交渉をした点を高く評価。

ホンダ「インターナビ防災情報/インターナビ・エコロジー」……防災情報については自動車利用時での安全という観点では効果が高い。エコロジーは、テレマティクスがもたらす環境貢献技術に積極的に取り組んでいる点を評価。

■ビジネスイノベーション部門

トヨタ自動車「販売物流管理システムSLIM」……販売の最大化と在庫の最適化に大きく貢献しており、自動車メーカーのビジネスモデルを大きく改革・改善する潜在力を持つ点を重視。

ロータス九州/エムログ「LOSSO-9/Eagle Catch」
「自動車整備事業者を中心とした異業種交流によって実現した通信ソリューションであり、センターサーバによって最新のサービスを提供できる仕組みであるとともに、情報の共有化を図れるという利便を実現していることを評価」

■プラットフォーム部門

シャープ/パイオニア「フォトリモ@ナビ」……携帯電話というユーザーにとって身近なツールを用いて規格の標準化を行い、幅広い普及を目指している。

マイクロソフト「Windows Automotive」……メーカーが独自に作っていたソフトウエアの共通部分を担うことで、開発コストの向上と低コスト化を実現。さらにUIレイヤーのオープン化により、独創的なサービスや差別化を生み出す新機能の進展に寄与。

■カーライフコンテンツ部門

ナビタイムジャパン「NAVITIME(ドライブサポーター)」……「サーバー型ナビゲーションサービス」分野を開拓・牽引し、携帯ナビ市場を創出。

ユビークリンク「全力案内」……タクシープローブ情報を活用した渋滞情報・渋滞予測といった独創的な取り組みを行い、携帯ナビゲーションサービス市場の裾野を拡大。さらに『iPhone』対応で先進のプラットフォームにも積極的に進出している。

《北島友和》

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