シトロエンは22日から、創立90周年を記念して、パリ・エッフェル塔に特別なライトアップを開始した。これは、エッフェル塔の120周年を祝う意味もあり、22日から3か月間、毎日12分間点灯する。
シトロエンは過去にも、エッフェル塔とタイアップして大規模なPRキャンペーンを実施。それは1925‐1934年の10年間、エッフェル塔に高さ30mもの巨大な「CITROEN」の文字を描き出すという壮大なスケールだった。この時は、約25万個の電球と総延長約600kmもの電線を使用。ギネスブックに「世界最大の広告文字」として認定されている。
また、この広告文字は、米国のチャールズ・リンドバーグが1927年、世界初の大西洋単独無着陸飛行でニューヨークからパリを目指した際、目標にしたほど明るく輝いていたとの逸話を持つ。
今回、シトロエンは22日の20時、ライトアップの点灯式を実施。エッフェル塔の周囲に10台の新型『C3』を配置し、C3のフロントウインドウに映り込むエッフェル塔をウェブサイトでライブ中継した。
これは、新型C3に採用された「ジニス」をPRするのが目的。天頂の意味を持つ巨大なフロントウインドウは、ルーフ部分にまで回りこんでおり、エッフェル塔が大きく映し出せるというわけだ。
フランスらしいエスプリの効いた演出で90周年を迎えたシトロエン。C3に映し出されたエッフェル塔は、写真のように煌煌と輝いていたという。