【東京モーターショー09】台湾KYMCOは元気!…9台を参考出品

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キムコXciting 300Ri
キムコXciting 300Ri 全 12 枚 拡大写真

ちょっと寂しい国産二輪勢を尻目に威勢のよいKYMCO(キムコ)。東京モーターショー会場にはビッグスクーターから原付クラスまで9台もの参考出品車を並べた。そのうち1台は世界初出品、4台は日本初出品だ。スクーターファンには注目のブースといえる。

日本では250ccクラスを最上位とし、国産同排気量車よりも小型でパワフルなラインアップだった。今回の参考出品車には700ccクラス1台、300ccクラスが2台が含まれており、欧州市場第3位の実績をふまえた内容だといえる。

日本初出品となる『Xciting 300Ri』(参考出品車)はスポーティなミドルスクーターだ。排気量は270cc、最高出力は17.5kW(約24ps)、最大トルクは23.5Nm(約2.4kgm)。大胆な2灯ヘッドライトと張り出しの大きなフロントカウルが存在感を醸し出す。タイヤはフロント15インチ、リア14インチを履く。三連メーター風のパネルや赤いRバッジ、前後輪ともディスクブレーキを採用した。

しかし、軽快さでは『Downtown300i』のほうが上回る。排気量は298ccで、最高出力は22kW(約30ps)、最大トルクは24.5Nm(約2.5kgm)とXciting 300Riを上回り、それでいて重量は約20kg少ない。数字だけ見れば、こちらはいわばライトウェイトスポーツだ。中央の1段高いステージに置かれ、今回のKYMCOブースでもイチオシの存在となっている。

50ccクラスの参考出品車4台はそれぞれ個性的なデザインだ。『SOONER 50ss』が4.6kW(6.1ps)/6.8Nm(0.7kgm)のスポーティスタンダードモデル、『Mitch 50i』がクラシカル、『SUPER 8 50 2T』がスペシャルティ。世界初出品の50cc『Agility RS 50 Naked』は骨太な印象だ。ユーザーのライフスタイルに合わせてメニューを増やしたという印象だ。なおMitch 50i 以外の3台は2ストローク車の復活である。

ビッグスクーターファンには発売が待たれる『MYROAD 700i』は、日本の大型スクーター市場の成熟待ちといったところ。大都市で堅調の小型スクータークラスには163ccの『Like 200i』を充てる。クラシックスタイルながら大型トランクとリアボックスで積載性能をアピールする。

ユニークなところでは450ccのスポーツATV『Maxxer 450i』があった。同カテゴリの国産車はヤマハのみ国内展開しており、ホンダ、スズキは輸出車のみ。Maxxer 450i はヤマハ『YFZ450R』の対向馬として日本市場を睨む。

《杉山淳一》

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