GM副会長発案、メディア対抗レース開催へ…キャデラックチャレンジ

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ボブ・ラッツ副会長
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GMのボブ・ラッツ副会長がメディアに呼びかけて実現した「キャデラックVシリーズチャレンジ」が、29日午前10時、米国ニューヨーク州のモンティセロモータークラブで開催される。

画像5枚:キャデラックCTS-V

このGMとメディアの対抗レースは9月、ボブ・ラッツ副会長がジャーナリストとの懇談の場で提案。キャデラックの最速モデル『CTS-V』とメディアが、モンティセロのサーキットを5周走行してベストラップを競い合う。市販の4ドアセダン(改造は不可)であれば、メディアの参加車種は問わない。

この呼びかけに一部メディアが応じ、29日のレースが実現。『ニューヨークタイムズ』、自動車ブログの『Jalopnik.com』や『TheTruthAboutCars.com』などが、参加に名乗りを上げた。

キャデラックCTS-Vは、シボレー『コルベットZR-1』用の6.2リットルV8スーパーチャージャー(564ps、76.1kgm)を移植したスポーツセダン。ドイツ・ニュルブルクリンクでのラップタイムは8分を切る実力だ(ちなみに、日産『GT-R』は7分26秒70)。日本でも955万円の価格で販売されている。

レースに参加するメディアは、各自動車メーカーに協力を要請。BMW『M3』『M5』、アウディ『RS4』、ジャガー『XFR』といった世界最高峰の4ドアスポーツが参加リストに名を連ねた。

しかしここにきて、ジャガーが「XFRの貸与を見合わせる」と『Jalopnik.com』へ通告。ジャガーの広報担当者によると、ブレーキがフェードする可能性があるためとか。同様にメディアから『E63AMG』の貸し出し要請を受けていたメルセデスベンツも、車両は貸与しない意向と伝えられる。

『Jalopnik.com』は急遽、代替車を探す羽目となったが、三菱『ランサーエボリューション』もしくは、GMチームと同じキャデラック『CTS-V』で参加する見込みだ。

このメディア対抗レースの発起人、ボブ・ラッツ副会長は現在77歳。1962年にフォードへ入社し、同社の副会長まで出世した。ところが1986年、ライバルのクライスラーに転職。ダッジ『バイパー』や『PTクルーザー』を手がけ、クライスラーに活気をもたらした。そして1998年、今度はGMにヘッドハンティング。キャデラックやシボレーの新商品開発に尽力し、現在は副会長の地位にある。

米ビッグ3を渡り歩いた、まさに「百戦錬磨」のラッツ副会長だが、2009年末をもってGMを勇退することが決定している。ラッツ副会長が「最後の花火」として打ち上げたメディア対抗レース。キャデラックが勝っても負けても、GMの宣伝になるのは間違いないわけで、他の自動車メーカーにとっては、「ラッツおじさんに一杯食わされた」といった心境かもしれない。

《森脇稔》

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