VW シロッコ、世界で最もエコなワンメークレース開催へ

エコカー 燃費
シロッコカップ
シロッコカップ 全 2 枚 拡大写真

フォルクスワーゲンは28日、欧州で開催する「シロッコカップ」の概要を明らかにした。『シロッコ』をベースに、燃料は環境に優しいバイオCNG(圧縮天然ガス)を使用。2010年に新たなワンメークレースとしてスタートする。

フォルクスワーゲンは2009年のニュルブルクリンク24時間耐久レースに、シロッコの天然ガス仕様『シロッコGT24-CNG』で参戦。見事にクラス優勝を成し遂げた。そのノウハウを、ワンメークレースマシンに応用する。

エンジンは2.0リットル直4ターボ「TSI」で、最大出力は223ps/6000rpm、最大トルクは28kgm/3000rpm。バイオCNG燃料を使用することで、CO2排出量を約80%削減することに成功した。このエンジンは追い越し時などに数秒間、ブーストアップが可能。その時の最大出力はプラス30psの253psに到達する。トランスミッションはパドルシフト付きの6速「DSG」で、駆動方式はFFだ。

バイオCNGのタンク容量は22リットルで、運転席後方にレイアウト。タンクは強固なコンポジット素材で作られ、室内はロールケージで安全性を確保している。車両重量は1250kgに抑えられた。

シロッコカップは、6年間続いた「ポロカップ」の後継レースに位置づけられ、2010年のDTM(ドイツツーリングカー選手権)のサポートレースとして開催。毎回豪華なゲストドライバーが招待され、F1、DTM、ラリー、ルマン、テレビスターなどの起用が計画されている。

フォルクスワーゲンのモータースポーツ活動を統括するクリス・ナイセン氏は「ニュルブルクリンク24時間での勝利が、CNGの燃費と走りの良さを実証した。我々は誇りを持って、世界で最もエコなワンメークレースを開催する」と語っている。

《森脇稔》

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