【東京モーターショー09】雪上車、水上バイクのBRPがトライクでオンロード参入

自動車 ニューモデル モーターショー
BRP Can-Am Spyder roadstar
BRP Can-Am Spyder roadstar 全 9 枚 拡大写真

東京モーターショーに前2輪、後1輪。モーターサイクルとオープンカーを融合させたクルマが登場した。BRPジャパンのCan-Am『Spyder roadstar』(スパイダー・ロードスター)だ。

BRPは「Bombardier Recreational Products」の略。航空機や鉄道車両で有名なボンバルディア(カナダ)のルーツである。ボンバルディアが上記部門に集中するため、創業以来の事業を投資会社とボンバルディア創業家に売却した。これがBRPである。

BRPは水上スキーやスノーモービルの分野では有名な会社だ。自動車はATVを製造しており、Can-AmはATVのブランドである。BRPがオンロード市場に参入するため、Can-Amのブランドを活用したというわけだ。

BRPは水上、雪上、オフロードのレジャービークルを開発している。そこで、オンロードのレジャービークルはなにか、というテーマで5年間に渡り開発を続けた。その答えが「Can-Am Spyder roadstar」である。二人乗りのモーターサイクルのようで、前輪の間隔が広く車体は傾斜しないため自動車という扱いとなる。背の低いボディにまたがると、まるで地を這うような、独特のスピード感を楽しめそうだ。

エンジンは子会社のRotax製Vツイン、998cc、DOHC8バルブ。最高出力は106馬力。トランスミッションは5速マニュアルと電子制御セミオートマチックの2タイプ。ステアリングには「Dynamic Power Steering」機構を搭載し、ABSとトラクションコントロール、スタビリティーコントロールの各システムはポルシェと共同開発したという。乾燥重量は310kg。

出品車は日本仕様で、ボディサイドにヨシムラのロゴが入っている。これは、北米仕様では日本の排ガス基準に適合しないため、吸排気系にヨシムラ製パーツを装着しているためとのことだ。Spyder roadstarは2007年に北米で発表され、日本国内でも僅かながら平行輸入車が存在するという。BRPジャパンではSpyder roadstarを日本の気候風土に合わせた仕様として、2010年春に発売する予定である。

《杉山淳一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
  3. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  4. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る