今回の『ポロ』は先代とは大きく雰囲気が異なる。先代は『ゴルフ』を基準とすれば、少し変わったスタイリングを持った小さいサイズのかわいいクルマ。
その結果、女性ユーザーから熱烈な支持を受け「ポロのドライバーの約7割が女性」(フォルクスワーゲングループジャパンのゲラシモス・ドリザス社長)という状況だった。
ところが今回はかわいらしさをだいぶ抑え、ゴルフのイメージを持ったままコンパクトにしたクルマという印象。「より上級なクルマから乗り換える成熟した男性も増える」とドリザス社長も予測している。
今回のスタイリングについてマーケティング統括部商品企画課の永瀬萌生さんは「男性層の獲得が新型のコンセプト」と説明する。より多くの人たちにポロのオーナーになってもらうため、男性ユーザーも狙ったという。また、スタイリングの変更により、女性層の支持が減る恐れについても、事前調査では女性層が新型ポロのスタイリングを支持したというデータがあり、問題ないとしている。
また、新型では、国産車からの乗り換えを推進する。現在は6割が国産からの乗り換え。その比率をさらに上げるため、輸入車に対する誤った知識や偏見をなくすなどの活動を行い、国産車ユーザーを魅了するように営業展開していくという。