【トヨタF1撤退】社長になって、立場が変わった

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日本GP、トゥルーリの準優勝(前列向かって右)を喜ぶ豊田社長(同左)
日本GP、トゥルーリの準優勝(前列向かって右)を喜ぶ豊田社長(同左) 全 2 枚 拡大写真

F1撤退を発表したトヨタ自動車。豊田章男社長は、4日の会見でも「自分自身は、人とクルマを鍛えることができるモータースポーツの応援推進派」である旨を語った。

社長就任前の今年5月には、ニュルブルクリンク24時間レースにドライバーとして出場するなどした豊田社長、その言葉に嘘はない。だが、「社長になって、立場が変わったところもあります」と、経営環境の厳しさに直面していることを強調もした。

そして、ついにF1では優勝できなかったチームに対して、「(2位だった今年の)鈴鹿ではチームワークの勝利ともいえるレース内容で“準優勝”を勝ちとったと考えている。スタッフには『胸をはれ』と伝えた」と話し、その労をねぎらった。モータースポーツの世界で2位を“準優勝”と称したのは、これが初めての例かもしれない。社長個人の無念さがにじみ出たコメントだ。

反響の大きさはこの日の夜のニュース番組等にも表われ、かつてF1実況アナでもあった古舘伊知郎アナウンサーが、山科氏の涙について「分かるんですよね」との意を語り、将来的な再参入を期待してもいた。

《遠藤俊幸》

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