【東京モーターショー09】プレス屋を泣かせたスズキ キザシ

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スズキ・キザシ
スズキ・キザシ 全 4 枚 拡大写真

スズキが第41回東京モーターショーに出品した『キザシ』のデザインコンセプトは、アスリートの躍動感。それは、人間の持つ筋肉の塊り感を表現しようとしており、キャラクターラインなどでエッジを作らない(人間の筋肉には角はない)ようにしているのである。

「こだわったのはフロントフェンダーの膨らんだ稜線、タイヤに巻きつくような感じです」とは四輪技術本部四輪デザイン部エクステリア課、金子唯雄さん。「結構オーバーハングは長いですがそれを感じさせないで、タイヤを意識させるようにしているのです。ホイールは18インチですが、かなり大きく見えると思います。足腰に重点を置くようにしているのです」。

また、「ヘッドランプの角から始まってリアコンビの上段までのところまでショルダーラインを入れて、そこからボディを膨らませるように仕上げています。これは、最初から最後までずれていません」という。

「通常リアコンビに(ショルダーラインを)3面もかけるのは難しいですが、今回は複雑な造形にトライしてもらいました。プレス屋さんには泣かれましたが。しかし、ここは最初のスケッチからこだわったところなので」譲れなかったという。

そして、もうひとつこだわったのがグラスエリアの薄さ。「ドア周りなどは筋肉質な面質で表現したかったので、ドアの上下方向に厚みがある。その代り、キャビンのガラスエリアが薄いというのが特徴です」。

そして、「現在の主流は結構ラウンドした(丸い形の)ルーフが特徴ですが、これはあえてやめました。全高は1480mmと高いですが、そうは見えないよう、チョップした(ルーフを支えるピラーを短くするカスタマイズ手法)感じにして、長さを広く取るようにしているのです」と様々なこだわりを語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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