【東京モーターショー09】スズキ キザシ のこだわり抜いたデザイン

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キザシ
キザシ 全 3 枚 拡大写真
スズキが第41回東京モーターショーに出品し10月21日から販売を開始した『キザシ』。エクステリアデザインは、ある意味奇をてらったプレスラインやキャラクターラインは持たず、面の張りで勝負をしている。

デザインを担当した四輪技術本部四輪デザイン部エクステリア課、金子唯雄さんは、「これといったキャラクターの新しさはありません。そういったものに頼らないで、このような面や質感を出すのは大変でした」と話す。

「クレイの状態で何回も削ってはシルバーのフィルムを貼って、外で確認の繰り返しでした」

その結果、現在のデザインが完成した。「風景が映り込んだ時に面の美しさがよく見えます。ドア周りなどは何も(キャラクターラインなど)ないので、ともすると単調になりがちですが、外に出て風景が映り込んだ時に新鮮に感じてもらえると思います」。

そのドア面に関して、「ドア周りは三次元的に丸くしています。日本車のサイドウインドウは大体二次曲面ガラスで、高さ方向への丸みは出来るが、車体前後方向の丸みはなかなか作れない。しかし、キザシは3次元での丸さを付けています」とこだわりを見せる。

「このデザインを任されたとき、個人的にはドキドキはしませんでした。しっかり格好よく作ろうとしただけ。そこで変なプレッシャーがかかるといったことはありませんでした。逆に新しいセグメントだからトライしがいがありました」と、デザインに自信を感じさせた。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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