ひとことでいえば懐かし系ホットハッチだ。
エンジンは格上の『ルーテシア』から借り受けた自然吸気テンロク(1.6リットル)をメカチューン。サスペンションは可変ダンパーや電子制御LSDなど入れず、10mmのローダウンと60mmのトレッド拡大を実施し、あとづけのオーバーフェンダーでカバーしている。いまとなっては古典的なメニュー。でもそれが逆に新鮮な走りを生み出している。
加速は完全に手の内にあるし、音はマフラーで人工的に味つけしたものではなく、吸排気の息吹を聞かせてくれる。
本国でのルノースポール(RS)は、快適性重視のシャシースポールと運動性能優先のシャシーカップがあって、同時上陸のルーテシアRSがシャシースポールなのに対しこちらはシャシーカップ。おかげでノーズの動きはかなり鋭く、コーナー中にアクセルを動かせば自在にリアがスライドする。
フランスで取材したプロダクトマネージャーは「トゥインゴRSは若者向け、ルーテシアRSはおとな向け」といっていたけれど、昔のホットハッチを知るユーザーの遊び相手にもオススメだ。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★
森口将之|モータージャーナリスト
試乗会以外でヨーロッパに足を運ぶことも多く、自動車以外を含めた欧州の交通事情にも精通している。雑誌、インターネット、ラジオなどさまざまなメディアで活動中。著書に『クルマ社会のリ・デザイン』(共著)など。




