【GARMIN nuvi205W インプレ】コペンハーゲンで徒歩ナビ…河村康彦

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品
GARMIN nuvi205W インプレ
GARMIN nuvi205W インプレ 全 5 枚 拡大写真

ノルウェーでレンタカーを返却した後の北欧の旅の最終ポイントは、デンマークの首都コペンハーゲン。ここでは、徒歩をベースとした街の散策でGARMINの携帯時のポテンシャルをチェックしてみた。

◆徒歩モードの使い方にはコツが

まずこうした使い方をする場合に必要なのは、システムの基本モードを”徒歩”へと切り替えておく事。『nuvi205W』には「自動車」「自転車」「徒歩」と3種類のモードが用意をされているが、これを徒歩に切り替える事で歩行者天国など車両が進入出来ないルートの案内も可能になる。

コペンハーゲンきっての繁華街『ストロイエ』で周囲が建物で囲まれるような状況になっても、自らの位置を見失ってしまう事はほぼ皆無。もちろん、建物内や地下街へと入ってしまえばNGではあるものの、車載時にも感じられた測位性能の高さに対する好印象は、こうした街の雑踏の中でも変わる事はなかった。

ただし、自らが向く方向と画面内の方位を一致させるためには、多少の移動を心掛ける必要がある。クルマに比べて単位時間当たりの移動量(速度)が少ない歩行時には、「いったいどちらに向かっているのか」という情報を知る事は確かに難しそうだ。もっとも、そうした点はある程度“慣れ”が解決をしてくれるもの。それよりも、実はこうした徒歩ベースの使い方で不満を覚えたのは「電池の持ち」に関してだ。

◆バッテリーの持ちには少々不満

フル充電状態からならば3時間程度は内蔵バッテリーで使える事はすでに確認済みだが、実際に街中をそぞろ歩いていると、この位の時間はすぐに経過をしてしまう。こうなると、nuvi205Wはその電池が交換式ではない事が大きなウイークポイントに。もしも電池交換が可能であれば、予備電池を携行する事で長時間の継続使用が可能になるが、シンプルさこそが売り物のこのモデルでは、それが出来ないからだ。

そうした事情ゆえに、画面に目をやる場合以外にはこまめに電源を落とす“節電”の操作を心掛けると、今度は次の立ち上がり時のタイムラグが意外に気になってしまう。そんな待ち時間はわずかに15秒弱に過ぎないのだが、いざ情報が知りたいというタイミングでそんな待ち時間が必要となるのはやはり面倒であるには違いない。

◆定評の測位精度はさすが

そうは言っても、本来車載を意図して開発されたこのアイテムが、クルマから降りても強力な助っ人になってくれる事は疑いない。例えば、あらかじめ目的地を設定しておけば土地勘が無いところでもバスや電車の降車場所の目安がつかめるし、バスを降りた途端に右も左も分からないという事態は避けられるのだ。実際、今回も郊外の水族館を訪れようとした際にまさにそんな場面に遭遇した。これを持っていなかったら「きっと水族館は海側だろう」という先入観から、逆方向へと歩き出したに違いなかったからだ。

ちなみに、電車やバスの車内では、サイドガラスにアタッチメントで貼り付けて置くだけでしっかりと測位を続けてくれる。米国GARMIN社は、そもそもハンディGPSナビゲーターのトップメーカーだというが、そんな生い立ちが培った技術力が、どうやらこのコンパクトなモデルにも十分に生かされているようだ。

《河村康彦》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  2. メルセデスベンツ『CLA』新型、第4世代「MBUX」にセレンスの会話型AI技術搭載
  3. トヨタ『ランドクルーザー』公式アイテム、2025年夏の新作発売へ
  4. スズキ『エブリイ』が災害時は「シェルター」に、軽キャンピングカーの新たな可能性
  5. どこだ? 日産が7工場を閉鎖予定---可能性のある工場すべてをリストアップした
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る