【ストラーダ ポケット MP250DL インプレ】「おでかけウォーク」で、クルマから降りてもナビ

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【ストラーダ ポケット MP250DL インプレ】「おでかけウォーク」で、クルマから降りてもナビ!
【ストラーダ ポケット MP250DL インプレ】「おでかけウォーク」で、クルマから降りてもナビ! 全 15 枚 拡大写真
◆大容量8GBのマイクロSDカードに、25mスケールの市街地地図を収録

今秋発売されたパナソニック『ストラーダポケット』CN-MP250/MP180MP150シリーズの特徴のひとつに、8GBのマイクロSDに格納された25mスケールの市街地地図がある。また、2時間駆動が可能というバッテリーによって、車載カーナビだけでなく歩行者ナビとしても使える。

その機能を、「Googleマップ SD地点読込」の機能と合わせて実際に使ってみたので、内容をレポートしたい。

まず、Googleマップで目的地を検索するか、調べることから始めた。観光スポットやショッピングモールなどを検索しながら、今回は近くのニュータウン内のある公園の「ザリガニつり」のポイントまで歩いてみることにした。場所は以前に行ったことがあるので、Googleマップでその場所周辺の住所を入力し、スクロールさせながら公園内の小川の位置をピンポイントで表示させる。このとき、人間の移動レンジを考えて小さいスケール(拡大する)で表示させて指定しないと、目的地との誤差で違う地点を設定してしまうことになるので注意。

◆「おでかけウォーク」で歩行者ナビとして使う

位置がポイントできたら、Googleマップの送信機能を使って指定のメールアドレスへ位置情報を送信させる。位置情報は添付ファイルとして送信され、それをPCからSDカードにコピーしてストラーダポケットに挿入する。メニューにある「Googleマップ SD地点読込」でSD内のポイント情報が表示されるので、それを地点登録する。あとはメインメニューの「登録ポイント」か選択可能になるので、地図を表示させ目的地に設定するだけだ。

その前に、本体を車の取り付け台からはずすと、設定画面に「おでかけウォーク」機能を切り替えるメニューが表示されるようになる。GPSを歩行者モードにするためにはこれをオンにする。目的地を設定したら、地図表示のスケールを50mまたは25mにする。歩く速度なら建物の様子や道幅もある程度再現される25mがいいだろう。新ストラーダポケットで採用の市街地地図がここで活きてくると言うわけだ。

ただし、画面にも注意が表示されるように、ルート案内は自動車のルートを前提として行われる。したがって、長距離の目的地でなければ、あるいは目的に近づいたら、実際の地図表示をみながら最適なルートをたどったほうがよい。それでは、ルート案内の意味がないと思うかもしれないが、目的地を設定しておくと、その方角を示す直線が表示されるので、どの方向にいけばいいかがすぐにわかる。

また、スタート位置も歩道や公園のような場所でも、いったん自動車が通るルートに出てからの案内となる。土地勘がなければそれに従うほうがむしろ早いこともあるが、ここでも周辺道路と目的地の方角を確認すれば、歩行最短ルートを自分で決めることもできる。


◆使える「おでかけウォーク」で、持ち歩く気にさせる新ストラーダポケット

バッテリーもフル充電なら2時間もつという。これだけあれば、ドライブに行って、ちょっとしたハイキングなどをしたいときでも十分実用的といえる。なお、内蔵のGPSアンテナを上空に向けていないと機能しないので、歩行中も画面を地面に対してなるべく垂直に持っている必要がある。画面を水平にしてしまうと当然ながら衛星をロストしてしまう。電池節約の意味も含めて、ルートがある程度わかったら電源をオフするなどの工夫をしてもよいだろう。

ストラーダポケットの歩行者モードでも使ってみて、思ったより実用性があるという感触を得た。追従性もとくに違和感ない。衛星を受信し続けるには、本体を持ち続けなければならいが、実際には交差点や迷いそうになったとき確認すれば十分だった。このおでかけウォークは“ポータブル”の利点を活かしており、クルマから降りても積極的に持ち歩きたい気にさせる機能だ。

こうなると歩行者だけではもったいなくて、自転車用のRAMマウントや大容量のバッテリーパックのキットの登場も望みたくなったほどだ。


◆実際の利用シーンに基づいて考え抜かれた改良

新ストラーダポケットの改良ポイントは、設置がカンタンになった新型ゲル状取付けスタンド、徒歩でも使える「おでかけウォーク」、25mスケールの市街地図など。従来機種の完成度が高かったので、カタログを見る限りではマイナーチェンジと思ったのだが、改良ポイントのどれもが実際の利用シーンに基づいて考え抜かれていることが分かった。

ポータブルナビの市場はサンヨー『ゴリラ』とソニー『nav-u』に加えてパナソニック『ストラーダポケット』の家電系ブランドの三つ巴状態だが、ここにきて放った新型ストラーダポケットのインパクトは相当に強い。

《中尾真二》

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