ウィラー・トラベルが東京 - 大阪間で運行を開始した女性専用車「PRIMA」(隔日運行)は、2010年までは1台での“隔日運行”となるが、それでも11月の予約はほぼ満席で、同社は好調な滑り出しをPRしていた。
さらに、プリマに先立って同区間で運行を開始した「ビジネスクラス」は、30代後半から40代前半という新たなユーザー層を開拓したという。
「ウィラー・トラベルのユーザーの男女比は、通常の高速バスで男性が4、女性が6という割合だったが、ビジネスクラスはそれが逆転、男性が6割を占める。ビジネスクラスは運行開始してほぼ毎日満席。これまでは21歳を中心とするユーザーがメインだったが、新たに30代以上のビジネス層のターゲットを獲得することができた」と同社は話す。
こうしたなか、女性客に的を絞ったプリマが運行を開始したわけだが、同社はすでに次の展開へ向けて取り組んでいるという。
「今後3年は、我々が展開する高速バスネットワークと、他の交通機関とをどう組み合わせていくかを検討していくつもりだ。航空、鉄道、船舶、路線バスなど、いろいろな交通機関とのコラボレーションを展開し“移動”を活性化させたい」(同社)
また、同社は出だし好調なビジネスクラスやプリマの今後についても触れた。
「こうした高速バスの“進化版”を来春にも発表できればと考えている。他路線への展開などいろいろと検討中だが、ぜひ期待してほしい」と同社は話していた。