世界のはらたくじどうしゃ…映画『激突』の大型タンクローリー

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映画『激突』登場
映画『激突』登場 全 5 枚 拡大写真

1971年に制作された映画『DUEL』(邦題『激突』)。スティーブン・スピルバーグ監督の出世作に登場した大型タンクローリーが、このほど米国のオークションに出品された。

【画像全5枚】

映画『激突』は、日本では1973年に公開。米国では、もともと1回完結のテレビドラマとして制作された。無名時代のスピルバーグ監督が手がけた作品で、この映画の成功によって、スピルバーグの名前は一気に知れ渡った。

ストーリーは、クライスラーのプリマス『バリアント』に乗る主人公が、大型タンクローリーを強引に追い抜いたのをきっかけに、このタンクローリーに執拗に追い回され、命を狙われるというもの。タンクローリーの運転手の顔をあえて映さず、タンクローリー自体が迫ってくるかのような描写手法が、恐怖感を煽った。この表現方法は、1975年公開の『ジョーズ』にも応用されたとされる。

この『激突』に登場する大型タンクローリーの車名は、米国トラック大手、ピータービルト社製の『ピータービルト281』(1960年式)。『激突』の撮影現場では3台のピータービルト281が用意されたといわれ、そのうちの1台が、このほどセントルイスで開催されたオークションに出品された。

同車は映画撮影後、消息がわからなくなっていたが、2005年にロサンゼルス近郊で発見。NTC350エンジンはオーバーホールされ、電装系やシャシーもリビルドされた。くすんだこげ茶色の車体は、『激突』に起用された当時のままで、不気味な存在感を放つ。

オークションは4万4000ドル(約392万円)からスタート。相場より2万ドル(約178万円)高ということもあり、落札には至らなかったが、その威容は来場者の人目を引いた。

写真を見ただけでも、映画の中での爆走音が聞こえてくるかのよう。「はたらくじどうしゃ」とはいえ、映画を見て怖い思いをした人にとっては、あまり感謝したくない車かもしれない。

《森脇稔》

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