ミシュランストアは既存の販売チャネルと競合しない

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24日、日本ミシュランタイヤはタイヤメーカーとしては日本初となるタイヤの直販サイト「MICHELIN Store(ミシュランストア)」をオープンした。20日に実施された発表会の席で日本ミシュランタイヤ乗用車・ライトトラックタイヤ事業部執行役員のポール・ペリニオ氏は「このECサイトは新しいチャネルを開拓するものだが、既存の販売チャネルと競合はしない」と語る。

タイヤ販売から装着までの流れ

ペリニオ氏によれば、これまで、ミシュランではおもに2つの販売チャネルを持っていると述べた。ひとつはタイヤ専業店との取引であり、もうひとつはカーショップやカーディーラーとの取引だ。いまは2人に1人がなんらかの形でネット直販やECサイトで物品を購入している時代であり、ここにもうひとつ新しい販売チャネルを加えることにしたと、タイヤメーカーとしてB2Cビジネスを開始する背景を説明した。

しかし、メーカーがこれまでの販売店との取引以外に直販を始めるとなれば、既存チャネルとの競合も考えられる。その点についてペリニオ氏は、「ECによる直販は3つめの新しいチャネルであり既存の取引店舗などとは競合しない」と説明する。

その理由は、ユーザーが注文したタイヤは日本ミシュランと契約した最寄りのパートナー店に届き、装着はその店舗で行うシステムだからだ(支払いはネット決済)。一般的なユーザーの場合、タイヤを自宅に届けられても交換や装着はできないので、ガソリンスタンドや整備工場などに持ち込むことになるので、店舗に届いてそこで交換できるというのは理にかなっている。

注文をメーカーのサイトが全国規模で集約することで、ECサイトの運営までできないショップにとっては宣伝効果も含めてパートナーになる価値はあるだろう。また、メーカーにとっても取引店舗以外からのリアルタイムなPOSデータを収集できる期待もありそうだ。

なお、ミシュランではすでにブラジルでタイヤのECサイトを開設しているそうだ。ミシュランにとって、日本はグローバルで2番目のECサイト開設国になる。

《中尾真二》

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