マレーシアのブフォーリ(BUFORI)モーターカンパニーは22日、マレーシアで開催された第56回マカオGTカップに、新型スポーツカー『ブフォーリCS』で参戦した。結果は4周でリタリアだった。
ブフォーリ社は1986年、KHOURIの3兄弟によってオーストラリア・シドニーに設立。おもに1930年代風のクラシックスポーツカーを生産してきた。1992年、本社や工場など会社の主要機能を、マレーシア・クアラルンプールへ移転。2.7リットルV型6気筒をミッドシップに積む『ブフォーリ La JOYA』など、オリジナルスポーツカーを、年間300台規模で生産している。
ブフォーリ社は11月12日、ブフォーリCSを初公開。コンパクトな2ドアスポーツカーで、2.0リットル直列4気筒ターボを搭載。モノコックボディには、カーボンファイバーやケブラーが使用され、軽量かつ高剛性に仕上げられた。
このブフォーリCSのレーシングバージョン、『ブフォーリBMS R1』が、マカオGTカップに参戦。同車はFIAからGT3クラスのホモロゲーションを取得しており、そのデビュー戦に向けて着々と準備を進めてきた。
レース当日は、元F1ドライバーのアレックス・ユーン選手が、ブフォーリBMS R1をドライブ。28番手からスタートし、1周目で早くも23位へジャンプアップ。ベストラップとなる3分00秒388をマークし、好調な立ち上がりを予感させた。
しかし2周目、シボレーとジネッタの事故により、ペースカーがコースイン。レース再開後の4周目、フェラーリとバトルを展開していたアレックス・ユーン選手は、リシュボアコーナーで痛恨のクラッシュ。スロットルを破損し、そのままリタイアとなった。
BMSチームのジョー・リム監督は「4周というわずかなチャレンジで終わったが、得たものは大きい」とコメント。さらに2010年のアジアGT選手権に参戦する意向を明らかにした。
またブフォーリ社、2010年4月に開幕する北京モーターショーに、ブフォーリCSとブフォーリBMS R1の2台を出品すると発表。巨大市場、中国の攻略に動き出した。