【新聞ウォッチ】トヨタ、泣きっ面に14年ぶりの円急騰

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気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。

2009年11月27日付

●温室ガス、中国初の数値目標、20年までにGDP比40-45%減(読売・1面)

●ドル独歩安の様相、円急騰(読売・3面)

●社説:米トヨタ車改修、品質と安全性総点検の契機に(読売・3面)

●なるほど!今回は「リコール」なの? トヨタ「自主改善」強調(読売・8面)

●今年のヒット「横綱」HV,キリンフリー(朝日・10面)

●スズキ、タイにエコカー工場(朝日・10面)

●毎日新聞、共同通信・加盟社と包括提携、メディア再構築へ協力(毎日・1面)

●EV向け電池、ソニー量産体制へ、数年で1000億円を投入、成長市場覇権争い(毎日・7面)

●車のナンバーカバー全面禁止(毎日・30面)

●フィット車種充実、一部改良販売拡大目指す(産経・11面)

●直球緩球:日産自動車COO志賀俊之氏(産経・11面)

●三洋電機、太陽電池で首位戦略、販売強化へ(東京・10面)

●派手な東京ショーには戻らない、益子修・三菱自動車社長(東京・10面)

●伊藤忠、エコ循環都市実験、車電池コンビニで利用(日経・1面)

●世界最大市場、中国自動車の実像 相次ぐ電気自動車参入(日経・9面)

●全日空、希望退職の募集開始(日経・13面)

●個人投資家向けIR評価、ホンダ、首位に躍進(日経・17面)

ひとくちコメント

東京外国為替市場で円相場が急騰し、1995年7月以来14年4か月ぶりに1ドル=86円台に突入した。26日付の夕刊各紙が1面トップで報じたのに続き、きょうも日経が「14年ぶり高値、ドル離れ、円高一段と」というタイトルで1面のトップ記事で掲載しているほか、各紙が「円高の影響」などを詳しく取り上げている。

言うまでもなく、急激な円高進行は、自動車や電機など輸出企業の業績を悪化させる。朝日は、主要企業の09年下期の想定為替レートを掲載しているが、トヨタ自動車、パナソニック、ソニーなどは1ドル=90円に対し、ホンダ、日産自動車は1ドル=85円を想定。

このうち、トヨタは1円の円高になると、年間で営業利益を250億円(東京などは300億円)押し下げるという。つまり、仮に1ドル=86円台で推移すると、単純計算でも1000億円以上の下振れは避けられない。F1撤退や管理職の冬のボーナスを2割程度カットしたとしてもとても穴埋めできるような為替差損ではない。

きょうの日経などは、日産の志賀俊之COOとホンダの近藤広一副社長の談話を掲載しているが、トヨタ首脳のコメントはどこにも見当たらない。「どん底状態」(豊田章男社長)に加え、米国での426万台の「自主改善措置」という泣きっ面に「円高」では貝にならざるを得ないのだろう。

《福田俊之》

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