GM、新型 ボルト で「静かすぎる」HV/EV対策

エコカー ハイブリッド
新型PHV シボレーボルトの走行音テスト風景
新型PHV シボレーボルトの走行音テスト風景 全 2 枚 拡大写真
GMは25日、NFB(全米視覚障害者擁護団体)のメンバーをGMの研究施設に招待し、モーターで動くEVやハイブリッド車の走行音が静かなことに起因する歩行者衝突事故を想定した実験を行った。

この実験は、GMのミシガン州ミルフォード・プルービンググラウンドで実施。NFBの会員が2010年末に発売予定のGMのプラグインハイブリッド車、シボレー『ボルト』の走行音を体験した。

GMは今年初めからNFBと会合を持ち、低速走行時に音を出さないEVやハイブリッド車が、歩行者安全性をどのように確保するかに関して議論してきた。もちろん視覚障害者だけでなく、すべての歩行者の安全性を確保するのが緊急課題とされた。

今回の実験では、シボレーボルトを視覚障害者の前方、サイド、後方から異なる速度で接近させ、その違いを体験してもらった。ボルトの開発責任者、アンドリュー・ファーラー氏は「最も大切なのは、EVやハイブリッド車の走行音は既存の車とは違う点を、すべての人に認識してもらうこと」と語る。

また、NFBで歩行者安全性の研究を行うデボラ・ケント・ステイン氏は、「NHTSA(米国運輸省道路交通安全局)の最新レポートによると、EVやハイブリッド車が歩行者と接触する危険性は、通常の車の約2倍」と警鐘を鳴らしている。

GMは2010年末のボルト発売前に、何らかの対策を施す予定。ちなみに日本では国土交通省が今年10月、「低速走行時のハイブリッド車に、近い将来、エンジン擬似音の発生装置取り付けを義務付ける」と表明している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ライズ』がカラフルに変身!? フルーツがテーマ『ハバナ フルーティーポップ』、キャルズモーターが発売
  2. 「じゃじゃ馬っぽくていい」ホンダ『ヴェゼル RS』先行公開に早くも反響! デザインと性能に注目
  3. 新型取締機「JMA-520/401」に対応、セルスターがコンパクトな一体型レーダー探知機を発売
  4. ネオレトロ感漂う新型ホイール「+81Wheel」、阿部商会「ラ・ストラーダ」ブランドから発売
  5. アウディが新型コンパクトカーを開発中!? エントリーレベルの『A1』と『Q2』後継モデルはBEVに
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る