英フォード、スクラップインセンティブが6か月で3万人

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英国フォードは23日、スクラップインセンティブを利用してフォード車に代替した顧客が、6か月間で3万人に達したと発表した。3万台目は商用バンの『トランジット』だった。

英国では2009年5月下旬、2000年3月(商用車は2002年3月)以前に登録された旧車を一定の環境性能満たした新車に代替する際に、補助金を支給するスクラップインセンティブを導入。政府と自動車メーカーが1台当たり1000ポンド(約14万円)ずつを支出し、最大2000ポンド(約28万円)の補助が受けられる。

このインセンティブのおかげで、低迷を続けていた英国新車市場は回復。7月は前年同月比2.4%増の15万7149台、8月は6%増の6万7006台、9月は11.4%増の36万7929台、10月は31.6%増の16万8942台と好調に推移している。

販売回復を受けて英国政府は9月末、制度の延長を決定。追加分として10万台分、1億ポンド(約141億円)の予算を計上し、2010年2月末、もしくは追加予算枠が埋まった時点のどちらか早い時まで、インセンティブを延長することとした。

英国フォードも、このインセンティブ効果で販売好調。制度開始から約6か月で、利用者が3万人に到達した。3万台目は英国フォードで生産する商用バンのトランジット。小型LCVで、米国への投入も決まっているモデルだ。英国のクイックエレクトリカルサービス社に、2.2リットル直4ターボディーゼル(115ps)搭載の「トランジット260SWBトレンド」グレードが納車された。

「広くて快適、荷物がたくさん積める新車を探していたんだ。トランジットはぴったりの車」と同社のデーブ社長は言う。フォルクスワーゲンのバンからの代替となるトランジット。同車で仕事に出かけるのを楽しみにしている様子だ。

英国フォードによると、スクラップインセンティブ利用の3万台のうち、商用車は約1100台。全体に占める割合は3.6%と少ないものの、『フィエスタバン』、『トランジットコネクト』、『レンジャー』、トランジットと、インセンティブ適用対象の3.5t以下の商用車を、4車種そろえている。

《森脇稔》

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