泥酔運転が原因の8人死傷事故、高裁は一審判決支持

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2008年2月、埼玉県熊谷市内で乗用車を泥酔運転し、8人を死傷させる事故を起こしたとして、危険運転致死傷罪に問われた34歳の男に対する控訴審判決公判が11月27日、東京高裁で開かれた。裁判所は一審の懲役16年判決を支持。双方の控訴を棄却している。

起訴状によると、問題の事故は2008年2月17日夜に発生している。熊谷市佐谷田付近の県道を100km/h超の猛スピードで走行していた乗用車が、緩やかなカーブを曲がりきれずに対向車線側へ逸脱。対向車2台と接触・衝突し、3台に乗っていた8人が死傷した。

運転していた男は泥酔状態。その後の調べで事故前の約5時間に渡って酒を飲み続けていたことが判明した。検察は危険運転致死傷罪で起訴。一審のさいたま地裁は懲役16年の実刑判決を言い渡したが、量刑不当を理由として検察と被告の双方が控訴していた。

11月27日に開かれた控訴審判決公判で、東京高裁の金谷暁裁判長は被告側に対して「事故の結果は極めて重大であり、一審で示された刑罰が重すぎるとはいえない」と指摘。検察側に対しては「被害者家族の処罰感情は理解できるが、任意保険で賠償がなされることは考慮すべきである」として、双方の控訴を棄却。一審判決を支持した。

《石田真一》

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