三菱化学と日揮、プロピレン製造技術開発で協力

自動車 ビジネス 企業動向
赤い四角が、今回建設するパイロット設備において、商業科に向け確認を行なう新技術
赤い四角が、今回建設するパイロット設備において、商業科に向け確認を行なう新技術 全 1 枚 拡大写真

三菱化学と日揮は、両社が共同開発したプロピレン新規製造技術の実証設備(パイロット設備)を建設し、商業化に向けた確認を共同で実施することで合意した。

プロピレンは、ナフサクラッカー、石油精製の接触分解設備などで製造されており、ポリプロピレンなど、自動車部品や生活用品に幅広く使用されている石油化学製品の基礎石化原料。

需要は拡大しているものの、将来的には国内のエチレン需要が減少傾向にあるため、ナフサクラッカーの稼働率低下に伴いプロピレンの生産量が減少することが懸念されている。

三菱化学と日揮は、石油を原料としないメタノール/ジメチルエーテル(DME)、未有効利用オレフィン類を原料として選択的にプロピレンを製造する技術を2007年度から共同開発してきたが、新技術開発に目途が立ったことから、パイロット設備を建設し商業化に向けて準備に入る。

新技術は、これまで有効利用されてこなかった留分を有効活用できることに加え、従来プロピレン製造法であるナフサクラッカーと比べCO2排出量が少ない。

検証終了後は、両社は国内外の企業へ技術供与を検討するとともに、三菱化学では新技術を導入した製造設備の建設についても検討する。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 狭い道! 制限1.9mだが何かがおかしい…東京都小金井市
  2. 「リアウィンドウがない」のが斬新と評価! ポールスター『4』がデザイン賞の最高賞に
  3. ポルシェ、新型『911カップ』発表…520馬力にパワーアップ
  4. コルベット史上最強の「ZR1X」、60年ぶりマット塗装の限定車は約3575万円から
  5. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る