北米日産は1日、11月の米国新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は5万6288台で、前年同月比は20.8%増。2か月連続で前年実績をクリアした。
日産ブランドの乗用車系では、10月にマイナーチェンジした『アルティマ』が前年同月比43.1%増の1万5490台を販売。『マキシマ』も83.8%増の4995台と3か月連続で増加した。『セントラ』も4.3%増の5210台と2か月連続のプラス。『ヴァーサ』(日本名:『ティーダ』/『ティーダラティオ』)は22.5%増の5554台と、久しぶりにプラスに転じた。
5月に米国市場へ初投入された『キューブ』は1565台を販売。スポーツカーでは、1月に新型に移行した『370Z』(日本名:『フェアレディZ』)が、「ロードスター」追加の効果により、前年同月比58.4%増の713台と3か月連続のプラス。しかし、『GT-R』は55.8%減の92台と、4か月連続のマイナスだ。
ライトトラック(SUV/ピックアップトラック/ミニバン)系では、『ムラーノ』『ローグ』『クエスト』以外の全車のセールスが上向いた。小型ピックアップトラックの『フロンティア』は71.4%増の2007台、中型SUVの『エクステラ』は50.9%増の1682台、大型SUVの『パスファインダー』は34.3%増の1630台、いずれも3か月連続のプラス。さらに、大型ピックアップトラックの『タイタン』は46.9%増の1501台、大型SUVの『アルマーダ』も33.7%増の953台と、2か月連続で前年実績をクリアした。
インフィニティブランドでは、マイナーチェンジを控えた主力の『Gセダン』(日本名:日産『スカイライン』)が、前年同月比39.9%減の2102台と、2か月連続のマイナス。しかし、7月に「コンバーチブル」を追加した『Gクーペ』(日本名:日産『スカイラインクーペ』)は、23.3%増の1186台と3か月連続のプラスだ。フェイスリフト直前の大型SUV『QX56』も、7.7%増の534台と3か月連続増。スペシャルティSUVの『FX』は13.6%増の776台と、久しぶりに前年実績を超えた。
11月のセールス好調の要因が、10月に続いて日産ブランドの人気にある。前年同月比はインフィニティブランドの26%減に対して、日産ブランドは29.9%増。日産ブランドは、乗用車系、ライトトラック系ともに、ほとんどの車種が前年実績を超える好調な売れ行きを示している。