ユーロNCAPコンソーシアムは11月25日、最新12車種の衝突テストの結果を公表した。日本には5月末に上陸した新型メルセデスベンツ『Eクラス』の衝突テスト映像が、動画共有サイトで公開されている。
ユーロNCAPの衝突テストは、前面オフセットが64km/h、側面が50km/h、ポール衝突が29km/h、歩行者衝突が40km/hで行う。日本や米国の基準とほぼ同じ、世界で最も厳しい条件で実施される衝突テストだ。
今年2月、ユーロNCAPは新評価システムを導入。評価の割合に応じたポイント配分システムを採用した。たとえば最重要視される「成人乗員保護性能」には、ポイントの50%を配分。「子ども乗員保護性能」と「歩行者保護性能」には各20%、エアバッグやABS、ESPなどの「安全補助装置の有無」には10%を配分する。最高評価の5つ星を獲得するためには、総合評価が90ポイント以上必要とされる。
メルセデスベンツのテスト結果は、成人乗員保護性能が31点、子ども乗員保護性能が38点、歩行者保護性能が21点、安全補助装置の有無が6点というもの。トータル96点は12台中、BMW『X1』の101点に次ぐものだった。もちろん、総合評価は最高の5つ星である。
ダイムラーのメルセデスベンツ乗用車部門の安全担当責任者、Rodolfo Schoneburg氏は「ユーロNCAPの結果には喜んでいる。リアルワールドでの安全性追求の成果が表れたもの」とコメント。新型Eクラスの衝突テスト映像は、動画共有サイトで見ることができる。